結論
GビズIDは、個人事業で使っているなどすでにアカウントを持っていたら、同じメアドでは登録できないので別のアドレスを用意しよう
前提
2022年6月に法人設立ワンストップサービスというもので法人を設立した。
法人設立ワンストップサービスで一人合同会社を作ったメモ
https://nagk.net/2022/06/04/make-alone-company-online/
電子申請でハンコも郵送も要らないしオンラインサイコー、と思って申請を進めていたが、最後に罠が待っていた。 その名はGビズID。
GビズIDについて
審査の必要なgBizIDプライムという最上位のアカウントを取得しておくと、IDパスワードだけで社会保険の手続きなどいろいろと便利な仕組み。デジタル庁が所管している。
GビズIDで利用できる行政サービス一覧(省庁・自治体)
https://gbiz-id.go.jp/top/service_list/service_list.html
トラブル発生まで
このgBizIDプライム、法人設立ワンストップサービスでも登記などと同時にオンラインで申請できる。これが問題なくうまくいけば、印鑑も必要無く、すべてがオンラインで完結する…… はずだった。
僕の場合、 個人事業でGビズIDを既に登録していた。
法人設立ワンストップサービスでそのメアドを何も考えずに入力してしまったのだが、GビズIDは1つのメールアドレスで1つのアカウントしか登録できない仕様になっている。
不受理の連絡が来た
不受理のお知らせと共に、別のメアドを用意してください、というメッセージと、エラーメッセージについては申請番号を添えて以下のサポート用メールアドレスに問い合わせて、というメッセージだったので、てっきり 「新しいアドレスをメールで送信したらそちらのアドレスに修正して申請が受理されるんだろうなー」 と考えて連絡をした。
ヘルプデスクからの不可解な返信
ところが僕が甘かった。
GビズIDヘルプデスクから返ってきたのは
プライムアカウントの取得には審査が必要となり、
gBizIDのホームページ(https://gbiz-id.go.jp/top/index.html)より
申請書作成の上、印鑑証明書とともにご郵送頂く必要がございます。メールや電話での登録受付は行っておりませんので、
書類の到着をお待ちしております
ん?なぜこの段階で唐突に印鑑証明???
判明した新事実
電話で詳細を確認したところ、
- 通常のgBizIDプライムの登録には印鑑証明書とその印鑑の押された登録申請書が必要
- 法人設立ワンストップサービスからの申請に限って 、その印鑑証明書の取得は不要である
- 不受理になった場合、 法人設立ワンストップサービスから再申請はできず 、通常のサイトから登録作業を行う必要がある
- 個人事業主として、また別法人の法人代表者として既にGビズIDを取得済みのメールアドレスを登録しようとすると不受理
ということだった。
無念の印鑑手続き
そのため、gBizIDプライムアカウントを取得するため だけ に
- 印鑑を購入
- 印鑑登録(法務局に行く or 郵送)
- 印鑑証明書の発行(法務局に行く or 郵送)
という旧弊に服することになってしまった。無念……
法人設立ワンストップサービスからメアドだけ修正後に再申請できるようにしてほしい……
資本金とか住所とか、法務局への登記の申請ではできてるじゃないか……
まあそのうち出来るようになるんだろうと思うけど。よろしく頼むぜデジタル庁。