むせかえるような湿度と温度の中、Maker Faire Shenzhenの会場である深圳南山区软件产业基地(ソフトウェア工業団地的なものらしい)に向かった。
バス停にはMaker Weekの文字が躍り、
地下鉄の駅構内はMaker Faire Shenzhenの告知で埋め尽くされていた。
会場に着いてセキュリティゲートを抜けると、そこにはさらなる熱気が満ちていた。
子供がきゃっきゃいいながら電動一輪車にのり
スケルトニクスは歓喜に囲まれ
ハードウェアベンチャー達は35度近い気温の中、屋外テントのブースで必死にプロダクトをアピールしていた
日本の Maker Faireとの違い
大学の研究室が文化祭のノリで展示するブースや子供向け教育デバイスの展示の比率がとても低く、深セン周辺のハードウェア企業のブースがとても多かった。そして、そのほとんどが実際に動作する(と主張する)デバイスを展示していた。
圧倒的な低コストで小ロット生産しているのだろうか、既に欧米や日本で業務向けとして製品化されているものを、個人向けに提供するものが流行しているようだった。
名刺も積極的に配っており、また、面白そうだと思って話を聞いたいくつかのブースでは、英語での意思疎通が可能だった。
HAXはやっぱりすごい
HAX(Haxlr8r)のメンバーもブースを出していたのだが、HAXのサポートのおかげか、他のブースの製品とは別次元のプロダクトを展示していた。
どういう風に別次元かというと、『あーこれアメリカ人好きそうだなー』とか『これはKickstarterユーザにはピンポイントで刺さるなー』という味付けが絶妙なのだ。
これについては別のHAX訪問記で詳しく書こうと思う。
その他雑感
- 他のブースの立ち入り禁止ラインを何の躊躇もなくスルーするガキンチョ達がスケルトニクスには距離をとって警戒していた(最初だけ)
- 各ブースのテントがオリジナルデザインでかっこよかった
- セッションを複数トラックにせず、単独トラック&その中継に分けるの良いなー
- セッションの同時通訳が4カ国語(英語・中国語・日本語・韓国語)あってすごかった
- スタッフめっちゃ機敏に働く(たぶんSeedstudioの人たち)
- 近所の工事現場のおいちゃんたちが昼飯時に様子見に来てめっちゃ楽しそうだったので和んだ
- ものすごい人混みとものすごい気温にもかかわらず、比較的スムーズに安価な弁当や冷たい飲み物が提供されててありがたかった
- 群衆の頭の上を巨大なマルチコプターが縦横無尽に飛び回っていた。安全とは各自で確保するものなのだ
- 併催されていた起業家向けイベントの会場が若者で満たされていて、かつ質問がガンガン飛び交っていて、すげーなーと思った
そして、最終日の夜に、最もアツいギークDJイベントであるAki-Partyが行われたのだが、このレポートは別エントリにて。